心理カウンセラーの八納慧果(やのうさとか)です。
「一週間後に、苦手なママ友と会うことは分かっていたんです。
最近は会わないようにしていましたが、
今回はどうしても会わなければいけなくて」
人付き合いが得意でないFさん。
特にお子さんとのママ友の関係で悩まれていました。
「会う日が近づくにつれて、
嫌なことばかり思い出されるんです。
『前にこんなことがあった』
『あの時、こういう対応ができなかったから、
きっと怒っているに違いない』とか。
今、考えるとどうしてそう思うのかわからないのですが、
私の中では確信してるんですよね」
ママ友とは特殊な存在です。
主体はあくまでもお子さん。
お子さんの友達のお母さん。
お子さん同士は仲がよくでも、
そのママ同士は気が合うとは限らないのです。
学生時代の友人は気が合う人を選べるし、
職場は仕事をする場所なので、友人になる必要はありません。
気が合わない人なら、社交辞令的に会話を交わすだけでも
大丈夫な場合もあります。
(友達や職場の人間関係も大変さがあるのも十分承知してます)
でも、ママ友はそうはいかない。
特にお子さんが幼いときは、
お子さんが遊ぶ間、ずっと一緒にいないといけない。
バックボーンがわからない中で会話するのは結構大変です。
Fさんは特に気を遣う方。
「初対面に近い人に、何を質問したらいいんだろうか?
どこまでだったら、失礼にならないんだろう?」
こんな問いかけがぐるぐると頭を回って、
疲れ果ててしまったようでした。
(続く)